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蛍光灯型LEDの落とし穴

このページの内容について

このページはLED蛍光灯を考えている方にとって「買ってから後悔しないように絶対に知っておくべき内容」のページになっています。

> 一番最初に覚えておくこと(専門家は絶対に選ばない製品)


> 4種類のLED蛍光灯(LED蛍光灯のまとめ)


> 発熱・発火・すぐに玉切れ(これが問題になっています)


> 理想のLED蛍光灯とは(知っておくとGood!)


> 結論(結局こういうことなんです)

> 補足(ネット通販の激安製品ってどうなの?)




まずは既存の蛍光灯について考えてみましょう。


一般的に蛍光灯といえば天井にあり、目に見える部分は光っていたり、交換などで触ることがある「蛍光管」ですね。
みなさんが普通に「蛍光灯」と呼ぶものです。

しかし、蛍光灯を構成するもので絶対的に必要ではありますが、器具の裏側にあり目に見えない「電源」という部分があります。
単純に蛍光灯と言っても、蛍光管・灯器具・電源(安定器)の主に3つのパーツで構成されているということをご理解ください。

そして

目に見えずあまり意識されることのないこの「電源」を認識しましょう。
電源を認識することでほとんどの問題が見えてきます。

直管型LED蛍光灯の落とし穴



落とし穴に落ちないためのレッスン


直管蛍光灯型LED照明は様々なタイプがあります。工事が必要、工事は不要などなど。しかし既存の灯具をそのまま使用する場合は気をつけなければ消費電力があまり下がらないだけではなく、発熱や火災など、取り返しのつかない事故につながる可能性もあるので注意が必要です。

実際に設置する際には各製品の詳細スペックを必ず確認することをお勧めします。

それでは直管型LED蛍光灯を導入する際の落とし穴に落ちないための学びをしましょう。

一番最初に覚えておくこと。

商品は「リスク回避」を基準に選ぶべし。

LED蛍光灯にする目的は”省エネ”ですよね。
多少の明るさの検討はあるかもしれませんが、省エネに関して言えば「どの商品を選んでもそれなりに省エネになる」ということです。
基本的にどの商品を選んでも大きな差異は無いということですね。

しかし、危険性(安全性)は別です。
明らかに商品ごとに違いがあります。

我々のような専門家は絶対に選ばない商品があります。

リスク回避のためには、ある程度の知識が必要です。
このページで知識を身につけてしまいましょう。

4種類のLED蛍光灯

1.電気工事不要のLED蛍光灯

これはホームセンターや通信販売でも売られており、誰でも簡単にLED蛍光灯に取り替えられるというメリットがありますが、実はあまり省エネではないことや、最悪の場合は発熱発火の危険性があるという大きなデメリットがあります。取り外し工事をていない蛍光灯用の安定器が壊れた時点でLED照明は点灯しなくなります。
メリット :一番お手軽で簡単。
デメリット:残したままの蛍光灯用安定器の影響により、あまり省エネではない・寿命が極端に短い可能性がある。発熱発火の恐れあり。

2.電気工事が必要な、安定器内臓型のLED蛍光灯

現在、最も普及しているLED蛍光灯です。本体(蛍光管)の放熱板部分にLED専用の安定器が内蔵されています。
製品の取り付けには電気工事士による既設の蛍光灯用安定器の取り外しと配線のバイパス工事が必要です。
メリット :発火などの恐れがなく、長期にわたり安心して使用できる。製品が故障しても交換やメンテナンスが簡単。
デメリット:最初に電気工事が必要。

3.電気工事が必要な、安定器別置型のLED蛍光灯

基本的には2.と同様に工事が必要ですが、安定器が別置のため、本体がスリムになり見た目がすっきりしています。また、放熱板部分が狭くなり、発光面である乳白色の拡散PC部分が広くなるため照射角度が広く、既存の蛍光灯に近いニュアンスが得られます。
メリット :発火などの恐れがなく、長期にわたり安心して使用できる。スリムで配光がとても良い。
デメリット:最初に電気工事が必要。製品が故障した場合、安定器の交換工事が必要。

4.器具一体型のLED蛍光灯

これは「古い器具はごっそり取り外して器具ごと一式新品に取り替えてしまおう」というものです。
見た目が新しくなり、メーカーの保証が一番手厚いなどのメリットがありますが、4パターンの中で最も費用がかかるというデメリットもあります。
メリット :一式新品になるのでキレイ。配光角度が広い製品が多い。
デメリット:本体費用・工事費・取り外した蛍光灯器具の廃棄処分費など、費用が結構かかる。

LED蛍光灯の直径と放熱板のサイズについて


上記2と3のLED蛍光灯について写真で説明しましょう。

LED蛍光灯の放熱板と直径サイズの違いT8・T10

写真左は電源(安定器)内臓型で多いT10のサイズです。
写真右は電源(安定器)別置型で多いT8のサイズです。

昔、蛍光灯はT10(φ32.5mm)のサイズが一般的でしたが、近年はT8(φ25.5mm)サイズのスリム管が主流になっています。
蛍光灯はT8のスリム管の方が若干省エネなのと、見た目がすっきりしているので人気がありますが、T10サイズの製品の方が安いので、大量に使用する場所では経費の関係上T10を使用することも多いです。

さて、LEDですが、T8・T10ともに基本的にサイズの違いは消費電力には影響ありません。
安定器内臓のT10サイズの方は放熱板の幅が広いため、照射面が狭くなります。また、サイズが大きいことと電源が内蔵されることで重くなります。
安定器別置に多いT8のスリム管タイプは放熱板が狭いので照射面を広く確保できます。
ただし安定器別置なので、施工時には電源(安定器)の取り付け工事が必要です。また、結構重要なポイントになりますが、LED蛍光灯の故障時(一般の蛍光灯でいう玉切れ時)に、電源(安定器)内臓型はLED蛍光管を交換するだけで済みますが、電源(安定器)別置型では、灯器具の裏面にある専用電源(安定器)の交換工事も必要となり、そこそこ大掛かりな作業になります。

メンテナンスを考えると電源(安定器)内臓型、照射角度や見た目と重さを考えると電源(安定器)別置型のT8スリム型が選択されますね。

理想のLED蛍光灯とは


ここまでの情報を踏まえたうえで導き出す理想の蛍光灯は・・・


ここまで真面目に読んでこられた方、そして感度の高い方はもう答えはお分かりですよね。
そうです、答えは・・・

電源内臓のT8(スリム管)LED蛍光灯 + 電気工事(バイパス)


1.照射面が広い
2.軽い
3.交換メンテナンスが容易

うまい・早い・安いの牛丼屋さんのようなフレーズですが、これこそが理想形と言えます。
もちろん「工事は絶対に必要」です。

導入時に工事が必要という手間はかかりますが、この後に説明している電源工事が必要な理由も踏まえた上でのことになりますが、長年LED蛍光灯を取り扱ってきた立場から言わせていただくと絶対的な理想形だと考えています。

T8スリム直管型LED蛍光灯 電源内蔵型。心地よい明るさと安定性。理想を形にしたシンプル&高品質T8スリム直管型LED蛍光灯 電源内蔵型。心地よい明るさと安定性。理想を形にしたシンプル&高品質
安価で高品質というのが嬉しい
専門業者が推薦するLED蛍光灯の理想的な製品にこのようなものがあります
参考にご覧ください

蛍光灯はランプだけで電気を消費しているわけじゃない





上記1.の工事不要お手軽交換LED蛍光灯のデメリットについての説明になります


一般的には40W型の蛍光灯が多いですね。40W型というのは消費電力が40Wなのですが、灯具や天井裏に隠れている「電源(安定器)」という部分があります。

この電源(安定器)は、配線されたケーブルから流れてくる100Vの電流を、蛍光灯を点灯させるために必要な電気に変換する部分です。

そして次にこの電源(安定器)が電気を消費していることを理解しましょう。

よく事務所やオフィスなどで使用されている40Wの蛍光灯は2灯タイプが多いので、目に見える部分では「40W×2本=80W」の消費電力がかかっています。

これに電源部分(安定器)の消費電力が加わるのですが、大体5W程度の電気を消費します。
したがいまして、85W〜90Wの電力を消費していることになります。

安定器内臓型と別置型で消費電力が違う!?


まず、電源工事が必要な製品について。

直管蛍光灯40Wの代替照明として、LED15〜23Wのタイプをよく目にします。

この15〜23Wというのは、基本的に電源部分(安定器)の消費電力をを含めていない表記がほとんどです。
安定器内臓型も別置型も同様です。
「LEDの素子(チップ)の消費電力×個数=消費電力」という表記だと認識しておいてください。

ちなみに23WのLED蛍光灯と比べると、15Wはそれなりに暗いです。
W数の幅は明るさの幅なので、その空間に必要な明るさの製品を選びましょう。


さて、電源工事が必要な製品についてということなので話を戻しますが、当然のことながらこれを取り付ける場合には、電気工事業者に電源工事を依頼する必要がありますので、一般の人が製品だけを買ってきて簡単に取り付けるという訳にはいかない製品です。

現在は、電気工事業者に依頼して電源工事費用込みで1灯8,000円〜9,000円が相場です。
2灯用だと工事込みで大体15,000円〜18,000円位ですね。
ここ1年くらいは価格の推移は安定していますので、この金額を目安に高い安いを判断してもいいですね。


次に電源工事不要の製品についてです。

既存の蛍光灯と差し替えるだけ!便利な世の中になりましたね。
(これが非常に危険ということをこれから説明します)

40W型蛍光灯の代替照明として、このタイプの製品は消費電力が20Wという製品をよく目にします。
この20Wという数字には既存の蛍光灯用灯具の電源部分=安定器の消費電力は含まれていません。

では、電源工事不要の20W型LEDを2灯取り付けた場合はどうなるでしょうか。
既存の灯具の安定器5Wの消費電力も加えて合計45Wになります。


電源工事が必要な製品は…22Wが2灯なので合計44Wですね。
こちらのタイプの製品は電源部分の消費電力が含まれている数字なので、電源工事不要の製品と比べると1W低くなるわけです。

意外な落とし穴が見つかりましたね。

でも落とし穴はこれだけではありません。
さらに注意しなければ取り返しのつかない事故が起こる危険性があります。

次の項目では「私が絶対に勧めない理由」を説明します。

発熱・発火・すぐに玉切れ

内部機器の劣化を見落とさないことが重要



危険性、リスク回避のために
この項目が超重要です!

これは「工事不要のLED蛍光灯」についての大きな危険性の話になります。

工事が不要ということは、既存の灯具および既存の電源部分を使うということはわかりましたね。
LED照明は省エネ長寿命です。

この長寿命という部分がポイントなのですが、製品寿命に既存の電源部分の耐用年数が含まれて考えられているかということです。
新品の灯具の蛍光灯をLEDに替えることは少ないですね。

少なくとも数年使用した灯具ですから、電源部分も経年劣化しているわけですね。
このように劣化した電源をそのまま使うことは発熱や発火の危険性が高くなります。


照明器具は、表面の清掃やランプ交換によって、外観上は綺麗に見えたとしても、安定器などの内部機器が劣化していることがあります。

照明器具の内部にほこりが堆積していると、湿気を吸収してトラッキング現象を起こしたり、絶縁性能の低下を引き起こす可能性があります。

絶縁抵抗が悪化した照明器具は、漏電遮断器を動作させるおそれがあり、事故停電の原因となります。

また、様々なメーカーの電源(安定器)との電気機器としての相性はどうでしょうか。
灯具を作っているメーカーは相性の不具合による事故などについては一般的に保証の対象としていません。

既存の電源(安定器)を使う製品は、電源の寿命に製品寿命が依存することになるので
既存の電源が経年劣化や製品寿命で壊れた時点で、電源工事不要の直管蛍光灯型LED照明の寿命も終わりと考えてください。
まだLEDにしていない別の灯具に使用している蛍光灯と差し替えて使用するか、電源工事が必要になる安定器別置型の直管蛍光灯型LED照明を新規購入設置するしかないですね。

電源工事不要の差し替えるだけタイプの直管蛍光灯型LED照明は、現在の状況ではあくまでも暫定的な設置として考えておくのが無難でしょう。

電源工事が必要なタイプの製品は、安心と安全と製品寿命を買うと考えてください。

このような観点から、それぞれのメリット・デメリットを理解して、必要や用途に応じて電源工事が必要なタイプの製品と電源工事が必要ないタイプの製品を選ぶと良いでしょう。

できれば「安全」を最優先した選び方をして欲しいと願います。

結論





世の中にLED蛍光灯が登場したのとほぼ同時期にこのサイトがスタートしました。
新しい照明がどうなっていくのか動向を見守ってきた中で、一定の結論が出たように思えます。

結論1

工事不要のLED蛍光灯は選択肢から外す
安全性と省エネ性能の面から、既設の蛍光灯の安定器を取り外すことは必須です。

結論2

配線は片側給電方式のバイパス工事を行う。
現在最も普及しているのは安定器内臓型で片側給電方式のLED蛍光灯なので、万が一製品が故障した場合でも電気工事の必要がなく、同じ片側給電方式のLED蛍光灯を差し替えるだけで使用可能なのでメンテナンスが非常に楽です。


→これらの条件を満たす製品(参考にどうぞ)

ネット通販の激安製品ってどうなの?



補足のお話コーナーです。

ネットショップ、ネット通販では40W型のLED蛍光灯が1本数百円〜のように、信じられないくらい激安で売っているものがありますね。
我々専門分野の立場からすると「なぜその金額で販売できるの?」と完全に疑問に思う価格設定です。

結論から言えば、ヤバイのではないでしょうか。

以前試しに買ってみたことがありますが、分解して中を見てみると極めてチープでした。
安全性の確保は・・・
本当にその寿命が・・・

まあ、常識外の激安にはそれなりの理由があると思ってください。
規格外の部品を使っているかもしれない、必要な検査を飛ばしているかもしれない、他にも・・・
これらはあくまでも憶測ですが、そうでもしなければそんな価格で売れるはずがないのでそう考えてしまいます。

いずれにしてもネット通販専門の販売店から購入するなら自己責任で。

短命、事故があっても文句は言えないかもしれないですね。
だって常識外の激安ですから。
その時にクレームを言おうと思って問い合わせてみたら、もうその販売店はネット上から姿を消していた・・・なんてことも可能性として低くないと思いますよ。

ネット通販だけはなく、ローカルでも普通に販売している業者(町の販売店や電材業者)から購入する方が間違いないでしょう。

高品質で常識範囲の低価格。
安全性と性能と製品保証がしっかり付いている。

このような製品を選べることが理想ですね。

●日本電球工業会からの案内
一般蛍光灯安定器にLED蛍光灯を挿入する危険性についての注意警告パンフレットが作られましたので紹介します。
他社製品の否定をしているわけではなく、無知ではすまされない重大な事故に繋がる可能性があることをご理解下さい。

直管形LEDランプ使用上の注意



LED照明は今までにない長寿命を実現すると共に、省エネ・省資源に貢献する経済的なランプです。

正しく理解して、より効率的な省エネを目指しましょう。


長い長い説明でしたが、一生懸命最後まで読まれた皆様たいへんお疲れ様でございました。
軽く休憩してお茶でもお飲みになってください。

このサイトでは水銀灯や蛍光灯の代替え省エネ節電照明として注目されているLED照明・無電極ランプ(LVD照明)のそれぞれの特徴やメリット・デメリットを紹介します。



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