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LVD照明(無電極ランプ)/LED照明のおさえておきたい基本

LVD照明/LED照明の基本をおさえて賢い照明選び

これまでの既存の照明との違いと特徴を知ることが、次世代照明選びには必要です


照明の「色温度」を知りましょう


色温度って何?
照明が発する熱のことではありません。

照明には昼光色や昼白色、電球色など様々な色があります。
この色を色温度と言い、単位はK(ケルビン)で表します。

各種照明の色温度


なぜ色温度と言うのでしょうか。

夜空に瞬く星(恒星)は、わずかに色が付いております。赤っぽい色の星の表面温度より青白い星の表面温度が高いことも知られております。

鉄などの金属やガラスを高温で溶かす様子を想像してください。
熱し始めは赤くなりますよね。
さらに熱を加えていくと徐々に白色になってきます。

また、刀鍛冶職人は熱している鉄の色(赤)を見て、温度を判断しているということも聞きます。
このように色と温度に付きまして、何らかの相関がありそうだということがおわかり頂けると思います。

この温度によって変化してくる色を温度という物差しで測ったのが色温度というわけです。
同じ白色でも、5,000Kと6,000Kではだいぶ違いがあることがわかりますね。

照明ではこれをわかりやすく5つの色で呼んでいます。

図の左側、赤みの強い方から順に
電球色→温白色→白色→昼白色→昼光色
このように呼んでいます。

既存の照明では電球は実際に熱くなるなど熱を感じますが、LED照明では発光部分は熱を発しません。
ですから、既存の照明とLED照明またはLVD照明と入れ替える場合には注意が必要です。

色温度の違いによって、室内の体感温度(暖かさ、寒さ)が変わる場合があります。
また、お店などでは商品の見え方が変わってしまう、老人ホームでは入居されている高齢者の顔がみなさん
青白く見えてしまうなどという話をよく聞きます。

色温度の表記を良く見て、単に明るさ(LxやLm)だけを基準にして選ばないようにしましょう。

LED照明は白い色が基準なので量産しており量販店でも電球型は非常に安く買えるのですが、取り付ける場所によってはあまり適さない、好みと違う色になるといった場合がありますので、玄関、トイレ、居室、リビングなど、場所に寄ってしっかりと色温度を選んで取りつけるようにしましょう。

虫が寄ってこない照明です


光には波長があります。
虫の見える波長は主に紫外線ですが、LED照明、LVD照明ともに紫外線をほとんど出しませんので、人間には見えても虫には見えないのです。

演色性を確認しましょう


演色性とは、ものの見え方の性質を現します。演色性を示すものとして演色評価数(Ra)という数値があります。これは最大を100として物の色の見え方を数値化したものです。この数値が高いものほど、その物本来の色味を表現することができるということになり、低いものほど表現力が低くなります。

演色性(演色評価数)を示すいい例としてトンネルの中のランプを思い出してみてください。トンネルの中で使われているランプは演色性が悪い場合が多く、その中で見えるものの色は黄色っぽくないでしょうか?これはそのランプに含まれている波長が黄色のもので他の青、赤などの波長がほとんど出ていないために起こる現象です。

実際にランプを選ぶ場合、演色性(演色評価数)は製品により異なってきます。

JISの照明基準総則では住宅用の照明を80以上にすることを推奨しています。リビング、寝室などの住空間は必ず80以上にしましょう。またレストランや衣料品店などは90以上を推奨します。

 もともとLED照明は演色性が低く、昼光色、昼白色と表示されているLED照明は80以下が一般的です。80以上は高演色タイプなどと表示されています。また高輝度タイプは演色性よりランプ効率を優先した商品ですので、演色性は悪くなるので間違わないでください。演色性の数値(Ra)は商品に記載されていない場合も多いのですが、必ず確認して買い求めましょう。

LED照明の寿命って


LED製品の寿命は約40,000時間と言われています。

しかし、本当はLEDには寿命がありません。

どういうことなのでしょうか?
電球は切れて点灯しなくなったら寿命です。蛍光灯はチカチカ点滅したら寿命です。

でもLEDは切れないのです。

「LEDの電球切れたよ」という話もすでによく聞かれるようになりました。
説明が矛盾しているようですが、大切なポイントはLEDとLED製品との違いです。

LED照明には、LEDと電流を制御する電子回路が組み込まれています。実はその電子回路に使用されている電子部品を粗悪なものを使用したり、ずさんな回路設計やヒートシンクの放熱設計によって「切れて」しまうのです。

つまりLEDチップ(部品)は大丈夫なのにLED照明は点灯しなくなってしまうわけです。

もうわかりましたね!
一般的に40,000時間と言われているLED照明器具の寿命はLEDチップという光源になる部品の寿命のことです。

(社)日本照明器具工業会にて2010年7月に改正された「JIL5006:白色LED照明器具性能要求事項」の中で、一般照明用途に用いられる白色LEDモジュールの寿命の定義は“照明器具製造業者が規定する条件で点灯したとき、LEDモジュールが点灯しなくなるまでの総点灯時間または、全光束が点灯初期に計測した値の70%に下がるまでの総点灯時間のいずれか短い時間を推定したもの”と規定されました。(ただし、この定義は表示または装飾の用途には適用しないため、カラーLEDは従来どおり「光束維持率50%」を寿命としています。)

日本製品と比べて海外製品は品質が悪いという方もいますが、日本のメーカーは大手も含めてそのほとんどが海外で生産されています。
大切なのは日本の基準できちんと設計管理がされているかどうかです。


このような問題は各社の技術向上などにより徐々に解決されていますので、良い照明を選ぶための知識を身につけてかしこく節電、節約をしていきましょう。

このサイトでは水銀灯やメタルハライドランプなどのHID照明の代替え省エネ節電照明として注目されているLED照明・無電極ランプ(LVD照明)のそれぞれの特徴や機能、効果を紹介します。




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