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LVD(無電極ランプ)/LED得意分野

LVD照明/LED照明にはそれぞれ得意分野があります

それぞれの得意分野を知ることで最大限の省エネメリットを得る

メリット・デメリット、いわゆる長所短所を理解して、最適な省エネ照明を選択できるようになりましょう



LED照明が省エネ照明として万能だという世間一般の認識があります。
はたして本当にそうなのでしょうか?

LED照明でしか出来ない製品はたくさんあります。極端に言えば、今世の中にあるほとんどの照明の形状と同じような製品が作れるでしょう。

しかし、そのどれもが大幅な消費電力の削減をできる製品になるかと言えば、答えはNOです。

逆に無電極ランプ(LVD照明)はあらゆる形状に対応することはできません。
しかし、得意とする形状であればLEDよりも高い削減効果が期待できます。
また、大きな出力になればなるほどその効果は高まり、さらに製品の軽さも大きなメリットになります。

ここでは無電極ランプ(LVD照明)、LED照明それぞれの得意分野と得られるメリットについて解説します。

大前提として共通の特徴を押さえましょう!

■長寿命
 まず何と言ってもこれが大きな特徴です。LEDも無電極ランプ(LVD照明)も従来の光源のようにフィラメントの断線により不点灯になることはほとんど起こりませんが、使用材料の劣化など により、点灯時間の経過に沿って徐々に光量が減少していきます。
LED:個体発光(LED素子が発光)
LVD:無電極(消耗品である電極が存在しない)
LED寿命については、(社)日本照明器具工業会が2010年7月に 改正された日本照明器具工業会規格JIL5006「白色LED照明器具性能要求事項」の中で、「一般用照明器具の光源として使用する場合のLED寿命は、全光束が初期全光束の70%、または光度が初期光度の70%に低 下するまでの時間とする」と定義しています。

※無電極ランプ(LVD照明)の寿命についてはまだ明確に謳われていないので、LEDと同じと解釈してもいいでしょう。

■即時点灯・消灯が可能で、繰り返しても寿命に影響がない
■紫外線をほとんど出さない
■水銀などの有害物質を含まず環境に配慮してある
■低温域でも優れた性能を発揮する(性能の低下が少ない)
■既存の照明よりも発熱が少ない(電気を熱としてロス消費しない)
■省エネ効果が高い

LED照明の得意分野

■小型の製品を作れる。
■様々な形状の製品に応用可能。
■光の出力は小〜中クラスで非常に高い消費電力の削減効果がある。
■様々な色(色温度)が再現できる。

LED照明の不得意分野

■高温になると発光効率低下と短寿命が発生する。(LEDは放熱対策が命)
■密閉(もしくはそれに近い状態)されたケースの中での使用は製品温度が上がり機能や寿命が低下する。
■一般的な動作温度は-20度〜40度の製品が多い。(動作温度の上下の幅が広い製品もある)
■光の出力が中〜高出力になると、製品がとにかく重くなる。また消費電力の削減効果も激減
※電気量が1/10というのは、白熱球の代替えとして換算した場合のこと。
■用途によっては光のニュアンスが既存の灯りと違い、グレア(ぎらつき)が気になったり、違和感や作業性の低下が懸念される。
■360°の全面発光の製品で概ね30W以上の中規模以上の出力には不向き。
(放熱処理や発光原理のうえで無理がある)


無電極ランプ(LVD照明)の得意分野

■水銀灯代替照明として中〜大クラスの出力で非常に大きな電気量の削減効果が期待できる。
■既存の灯具を使えることが多い。
■光のニュアンスが既存の灯りと似ているため、交換しても違和感が無い。
■非常に目に優しい灯りで、数値以上に明るく感じる。(PlmやFueで表記)
■光量の減少率が極めて低く、2,000時間使用した場合も設置当初の5%しか光量が減少しない。
■大出力照明になっても製品が軽い。

無電極ランプ(LVD照明)の不得意分野

■小さい出力の照明には不向き。(既存の水銀灯40Wクラス以上向け)
形状が水銀灯代替タイプ(電球タイプ)のみ。(蛍光灯やネオンのような形状はできない)
■安定器別置き型の場合は、安定器を製品の5m以内に設置する必要がある。(安定点灯しなくなる)
■安定器と照明部の間の線が金属に触れると周波数が取られて点灯が不安定になる。
■マグネットスイッチを使用する街灯などの場合、安定器の設置場所はスイッチよりもランプ側にする必要がある。(スイッチが動作しない不具合が発生する)
■発光部がガラス製なので、取り扱いには注意が必要。
■色の幅はLEDほど無い。(ある程度の色温度パターンはある)

無電極ランプについて詳しくは


このようなメリットでメリットを知ることで、用途に応じて最適な省エネ照明を選ぶことができます。
1つの技術や製品が全てに対応できる万能製品などということはありませんね。

このサイトでは水銀灯やメタルハライドランプなどのHID照明の代替え省エネ節電照明として注目されているLED照明・無電極ランプ(LVD照明)のそれぞれの特徴や機能、効果を紹介します。




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